要件定義とは


ごめんなさい、筆者は「要件定義」という言葉を知りませんでした。筆者はそれを「機能仕様」と呼んでいたからです。中身は一緒です。要は、顧客が「これこれこういうものを作って欲しい」と言ったものを文書化する作業と、その文書のことをいいます。

IT業界の要件定義は、規模も技術も様々です。スマートフォンや携帯電話のアプリのような規模が小さく、開発環境もきっちり決まっているようなものから、電車の信号制御システムのような、大規模でシステムの環境も様々考えられる(サーバー環境で済むか、スーパーコンピュータが必要か)ものまであります。目がまわるでしょ?もちろん、ソフトウェアの規模も様々です。

例え話で要件定義の大まかな雰囲気を掴んでいただきましょう。SEが大病院に呼ばれたとします。
医院長「うちのカルテを電子化したい」
SE「医師の数と、今後増やす予定があれば、最大何人くらいになる可能性があるか、教えて下さい。」
医院長「今いるのは○○人で、増えても△△人くらいになると思います。」
SE「診察予約の自動化は必要ですか?」
医院長「必要です。」
SE「診察料の計算自動化は必要ですか?」
医院長「もちろんです。うちは、処方薬も医院内で出しているので、薬剤料も自動化してください。」
SE「この病院では、検査も充実していると思いますが、検査予約、検査結果の医師への返信も自動化しますか?どの検査項目を自動化しますか?」
医院長「血液検査、眼底検査、X線検査、MRIの自動化をお願いします。」
SE「血液検査の検査項目数と、眼底検査・X線・MRIの画像の画素数と枚数を教えて下さい。これは、すぐには決められないと思いますので、医師・検査技師と意見をまとめていただけると助かります。
これだけ大きな病院で患者さんも多いと思いますので、サーバーとなるコンピュータの規模はかなり大きくなると思います。ですので、これは弊社に持ち帰って見積もらせていただきます。」
・・・

まだまだこのようなやりとりは続きます。コンピュータに詳しい方は、SEがどうして色々な質問をしたか、おわかりでしょう。まずはハードウェアの数・容量や、法令改正によるアップデートが必要なソフトウェアがあるかどうかを決める材料としているのです。この他にも、医院内ネットワークの速度・規模や、セキュリティだって考えなければならないでしょう。何度もSEは病院に通い、要件定義は決まっていくのです。

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