技術文書の書き方(3)  特許明細書


特許明細書を読んだことがある方は、「わかりにくい文章だなあ」と思ったかもしれません。「日本語の文章としては、違和感がある」と言ったほうがいいかもしれません。

まず、自分のことを「私は」とか「我々は」とか書きません。一人称は書かない慣習となっています。それから、変なところで改行が入っています。未来のことでも、過去形で書かれています。

なぜ?と訊ねられたら、技術をわかりやすくするため、としか言いようがないです。過去の人がそのように書いたから、としか。

特許というものは、法律で保護するものですから、法律家に読みやすいように書かねばならないのです。日本では、毎日たくさんの数の特許が出願されています。そのため、特許庁職員である審議官が早くわかるように書くべきだから、一版の人が読みにくくなってしまっているのです。

特許というのは下りてしまえばこっちのものですから、審議官がOKを出すように書きましょう。ということは、過去の特許明細書をよく読んで、同じように書くように訓練しましょう。たいへんですけれど、これしか今の道はないのです。

特許明細書は、発明の名称、技術分野、背景技術、特許文献、非特許文献、発明が解決しようとする課題、課題を解決するための手段、発明の効果、図面の簡単な説明、発明を実施するための形態、実施例、産業上の利用可能性、符号の説明と書く項目はたくさんあります。要は、過去に発表された特許や文献などと、自分の技術が明らかに異なること、そして新しい効果があることを表わせればいいのです。ですが、初めて書く方は難しいかもしれませんから、職場の先輩、会社の特許部門の人、弁理士さんなどと相談しながら書くのが好ましいと思われます。

特に発明の効果は、はっきりと他の特許や文献と異なることを書かなければなりません。同じような効果しかなければ、新規技術として扱ってくれないので特許になりにくいです。

いくつか特許明細書を書くうちに、コツをつかめてきますから、そのうちスラスラとかけるようになります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です