技術文書の書き方(2) 本文  結論とあとがき


いよいよ本文を書きます。ここには特に決まりごとはありません。複数の章に分けて書いても構いません。

ここに入れると効果的なのは、図、式です。図や式を書いてそれを説明するように書けば、わかりやすくなります。文書を作成するソフトによっては、図や式は書きにくいことがありますが、書かないと説明がしにくいのが技術文書です。特許明細書では図があることが前提となっています。

ソフトウェアを図に表すのは難しいと思っていませんか?まずは、手書きで構いませんから、プログラムのプロシジャ名を書きだして、それぞれを四角で囲ってみて下さい。関係しているプロシジャの間を線でつないでみてください。矢印でもいいです。データを渡す関係のときは、その線の脇にデータ名を書きます。なんとなく、説明しやすい図になってきたでしょう?四角に限定しなければいけないわけではありません。フローチャートのように形を変えて書いた方がわかりやすいのなら、それでもいいです。

式は、たくさん書いたらいいというわけではありません。一つだけでも、そのシステムに重要な式があれば、書いておきましょう。特許の明細書の場合などでは、式が一つあっただけでその技術のオリジナリティを証明しやすくなります。

本文が書き終わったら、次は結論です。結論は「~を~したら、~できるようになった」ことを書く部分です。必要だったら背景の一部を書いてもかまいません。ここに数字を入れると効果的です。プログラムの動作速度が上がったのならば、何%動作速度が上がった、と書くと、その技術の有効性がわかりやすくていいです。しかし、結論はコンパクトに描くのがルールです。読んでいる人は、要旨と結論だけ先に読んでからあとでゆっくり中身を読みたいかもしれません。そんなとき、結論が長々と書いてあったら、「もういいや」と投げ出されてしまうかもしれません。結論には、図や式を用いないのが普通です。結論には、背景で書いた一部を書き出すとわかりやすいかもしれません。結論だけ読んで、なにを書いているのかすぐわかりやすくするのが、読んでいる人に親切というものです。

あとがきは、筆者の感想や、関係者への感謝の文を書くところです。特許明細書など、書かないのが決まりの文書もありますから注意してください。普通、一つの研究開発には関係者が多数いることが多いですが、文書の連名には入らない人も出てきます。その人や、家族などにお礼を述べましょう。日本人にはちょっと恥ずかしいことかもしれませんが、学会論文などでは、それが礼儀となっています。お礼には、「こういうことでお世話になった」「この論文を書くのに支えになってくれた」などと具体例を書くといいと思います。

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