ニーズの開拓(2)


ニーズを開拓できそうな対象、もう一つ、忘れていませんか?そう、一番あなたに近い対象、顧客です。顧客はすでにあなた方に仕事を依頼しているのですから、信頼関係もできています。頼み込んで、顧客の仕事を見学させてもらってはどうでしょうか?今やっている仕事以外にも、システム化すると、顧客に喜んでもらえるニーズが見つかるかもしれません。

例えば、私が農業関係の仕事をしていたとき、とある農業試験場を見学させてもらったことがありました。そこにはすでに作物の生育状況やその時の気象、どんな作業を行ったかを記録したデータベースはありました。しかし、それぞれの数値の相関関係は手動の計算で算出していたのです。そのため、データベースは作ったものの、十分にその中のデータを利用することが難しくなっていたのです。そこで、私は自分の隣の部署で研究しているデータマイニングを当てはめて相関関係の計算を自動化してはどうかと、提案してみました。顧客はデータマイニングの技術があることを聞いて喜び、新しい仕事の開拓となったのです。

見学するのが一番ですが、いつもの打ち合わせで、飲み会で聞いた話がヒントになることは大いにありえることです。ノミニケーションはもう古いなんて言っていないで、顧客と色々なコミュニケーションと取ってみることは、あなたにとってもプラスになることになることもあるのです。

ニーズの開拓において、最も身近にあるのは、あなたの技術力(シーズ)です。シーズとは、種(seeds)から来た言葉です。あなたが持っている技術、既に開発したシステムの中であなたの会社独自の技術があれば、それがシーズです。そのシーズを他のシステムにも生かせないか当てはめてみる、これは誰もが考えることです。

でも独自の技術なんて、そんなにないよ・・・

それが本音ではないですか?なので、普段の開発の中で、常に「これは新しいアルゴリズムだ」とか「間違えて書いてしまったプログラムだけど、他に活かせるかもしれないから、とっておこう」とか、自分の技術力をシーズにする準備をしておくことを習慣化しておきましょう。その他、「このハードウェアはこんな風にしたら、使い勝手がよくなるのに」とか、「このOSのこんなところはダメだ」といったアイデアもシーズになり得ます。

こういうちょこちょことした技術力の種はつい忙しさに紛れて忘れてしまいがちです。携帯のメモ機能や、紙の本物のメモ帳を専用に用意して、休み時間に思いついたことを書き出しておきましょう。顧客との打ち合わせ中や電車の移動中などにも書けるよう、ポケットサイズのものがいいでしょう。それを貯めておいて、ニーズを生み出す、それはあなたの次のステップへの道となるでしょう。

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